「子どもが逆上がりの練習をしているがなかなかできない」と悩まれている保護者の方が多いと思います。また「逆上がりを教えたくても教え方がわからない」と困っている方もおられると思います。
体操教室では、多くの子は5歳児(年長)ごろにできるようになります。4歳児(年中)でできればすごいと思います。私が見てきた中でも一番早くて3歳児(年少)の終わりごろにできた子がいました。これはかなり稀な例です。
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体操教室に通っている子の7割が5歳児(年長)に逆上がりができるようになります。しかし、逆上がりがいつ必要になるのかといううと、小学校3年生ごろです。小学校の体育で逆上がりをするのがそのぐらいだと言われています。学校により異なる場合もあるとは思いますが、そのぐらいだと思っておいてください。
この記事を見ている方のお子さんがまだ保育園・幼稚園生であれば焦らなくても大丈夫です。また小学生のお子さんであれば、早めに習得をおすすめします。それは、体が大きくなるとその体を支える力が必要になるからです。体が軽いうちにできるようにし、体が覚えるように練習していきましょう。
では、なぜ逆上がりができないのか?できるようになるコツを紹介していきます。
もくじ
逆上がりができない原因
腕の力がない
逆上がりができない理由として一番に考えられるのは、腕の力がないからです。逆上がりは鉄棒におへそを引きつける力が必要です。鉄棒とおへそが離れている限り、回ることはできません。
子どもにとって、何か物を押したりする機会はあるかと思います。赤ちゃんのハイハイも腕で体を支えています。しかし、物を引きつける動きは日常ではあまりしない動きです。そこでいきなり「逆上がりで腕に力を入れて体を引きつけろ!」と言われても難しいのです。
鉄棒の高さが体に合っていない
鉄棒の高さは、お子さんのおへそ、もしくは胸の高さが理想です。それよりも高くなると、相当な腕の力・腹筋が必要になってきます。公園にある鉄棒や学校にある鉄棒で逆上がりができない理由は、お子さんの体に高さがあっていないからかもしれません。
また高さを気にせずに、高い鉄棒で練習し、なかなかできないとお子さんのやる気や自信の損失になります。そうなっては、逆上がりの練習に支障が出ます。できるだけお子さんの体に合った高さの鉄棒で練習させてあげましょう。
足の動きが分かっていない
足の動きがわかっていない状態で行うと、足に力が入りません。足に力が入らないと必要以上に腕の力が必要になったり、リズムがつかめなかったりします。
逆上がりには足の動きもかなり重要です。踏み込む足と蹴り上げる足が重要です。踏み込む足をおろそかにしてしまうと蹴り上げる足が上に上がらないのです。
逆上がりのコツ
①腕を曲げて、鉄棒におへそをくっつける
お子さんにわかりやすく伝えるために、「鉄棒におへそをくっつける」と書きましたが、「鉄棒におへそを近づける」ということです。
鉄棒とおへそが離れてしまうと回ることができません。できるだけ腕に力を入れて近づけるようにしましょう。
ただ子どもに腕に力を入れてと伝えても、言葉で理解ができても体が理解するわけではありません。そこで「腕を曲げる」と伝えてみてください。力の入れ方がわかると思います。
また蹴り上げた時に腕の力をすぐに抜く子がいます。鉄棒に乗れるまで力をずっと入れていてほしいです。ですので、「鉄棒に体が乗るまでは腕をずっと曲げる」と伝えると良いでしょう。
悪い例 鉄棒とおへそが離れている

良い例 鉄棒とおへそが近づいている

②足の動きを理解する
足の動きは簡単に言うと、ボールを蹴る時と同じです。踏み込む→キックの動きです。
1番に踏み込む「ドン!」2番に「キック」の動きがわかれば、この動きを早くしましょう。よくやる間違えが、「ドン!」と踏み込んだのに、キックが遅くて足が上がらないことです。この動きは早く行い、勢いよく足をあげれるようにしましょう。
どうしても力強く踏み込むのが難しい場合は、台や保護者の方の足を使って踏み込む練習をしましょう。このやり方で踏み込むことができるようになれば、台や保護者の方のお手伝いなしでやってみましょう。

③ダンゴムシになる
逆上がりで回りたい気持ちが強く、体が反ってしまう子が多いです。体が反ってしまうと、鉄棒に体を乗せることができません。
体を反ってしまう子に「体が反ってるよ」と伝えてもわかりません。そういう時は、「ダンゴムシみたいに丸くしてみて」というと体が反らなくなります。
違ういい方でもいいでしょう。体を反らなくする言葉かけであれば良いです。「体を丸くして」と簡単に伝えてできる子もいると思います。
悪い例 体が反っている

良い例 体が丸くなっている

腕の力を強くする方法
①鉄棒でゴリラになる
鉄棒で腕を曲げて、ぶら下がります。この時に、鉄棒から顔が出るぐらい腕を曲げてぶら下がりましょう。10秒できるようになれば逆上がりがかなり上達します。

簡単そうに見えますがかなりしんどいです。兄弟や保護者の方とゴリラのポーズでぶら下がり対決などして楽しく練習するのも良いですよ!お子さんも勝ちたくて頑張ると思います。
鉄棒を握る際は、親指を下にして握ってください。握力を強くする効果や腕に力が入れやすくなります。また、転倒防止にも繋がりますので鉄棒をする際は、握り方に気をつけてください。
②タオルで綱引きをする
鉄棒を使わずに腕の力を鍛える方法として、タオルで綱引きがおすすめです。綱引きの引き方とは違います。1人がタイルを両手で持ち、腕の力を鍛える人が鉄棒のようにタオルを握ります。そして引っ張りあいます。この時に、腕の力を鍛える人は腕を曲げて行うとより鍛えられます。

こちらも家族でできますし、遊び感覚でできるのでおすすめです。周りに障害物がないか確認してから行いましょう。
こんな練習方法もある!
①風船やボールをキックする
腕を曲げる練習にもなりますし、足をあげる練習にもなります。また体が反ってしまう子には「この風船(ボール)を見ながら逆上がりしてみて」というと体を反るのがマシになります。
普通に逆上がりの練習ばかりだと飽きてしまいます。そういった時に、この練習をすると楽しくしてくれます。また風船(ボール)を蹴ってみてというだけで、かなり逆上がりが上手になりますよ!
②タオルを使って逆上がりをする
逆上がりができない子が、逆上がりの補助ベルトを使って練習することがあります。補助ベルトは鉄棒とおへそが自然と近づくため、逆上がりが簡単にできます。
しかし補助ベルトがなくてもタオルがあれば、補助ベルトと同じ役割を果たしてくれます。タオルを後ろから持ってきて、鉄棒とタオルを一緒に握ります。すると自然と鉄棒とおへそが近づきます。タオルと鉄棒をしっかりと握って回ってみましょう。

タオルで滑りやすくなっているので、手を離さないように保護者の方は見ていてください。
③体が反ってしまう子向け ここを見て、逆上がりをする
体が反ってしまう子正面に保護者の方が立ちます。当たらないように気を付けて正面に立ってください。そして、保護者の方を見ながら逆上がりをすると体が反りにくくなります。また、目の前にあるものなら何でもいいです。「あそこの木をみてしてみて」や壁にシールを貼り、「シールをみてしてみて」など、正面に目的のものを設定しましょう。
目線が後ろにいくと体が反ってしまいます。ですので、目線を正面にすることによって体が反りにくくなるのです。
まとめ
逆上がりができるようになるコツや練習方法を紹介しました。今現在、逆上がりで悩まれている方は、お子さんの逆上がりの状態をよく見てみましょう。
逆上がりのできない原因のどれに当てはまるか確認し、コツや練習方法を試してみてください。練習をしている本人は、どこがおかしいのか分かっていません。わかってもらうためには、動画を撮るのも良いかもしれません。撮った動画で保護者の方と原因を探すと理解し、練習に力が入るでしょう!
現在の公園では、鉄棒を見なくなった気がします。高さもお子さんに合わせて練習させてあげたいと思う方は、購入するのもおすすめです。
鉄棒は意外とお安く売っています。また組み立ても簡単です。ご家庭に合った練習方法で逆上がりができるように取り組んでみてください!

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